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ミステリの祭典

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昔むかしの物語
ジェネット&騎馬警官マドックシリーズ

作家 アリサ・クレイグ
出版日2000年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2023/09/18 19:25登録)
(ネタバレなしです) 作者名を伏せたらミステリー作品とは思えない日本語タイトル(英語原題は「The Wrong Rite」)の本書は1992年発表のジェネット&マドック シリーズ第5作で、シリーズ最終作となったコージー派本格派推理小説です。カラドックおじさん(マドックにとっては大伯父)の90歳の誕生日を祝うためにマドックとジェネット、そして2人の赤ん坊も一緒にウエールズへ旅します。舞台描写はほとんどがカラドックの屋敷及び敷地内ですが、ケルト民族の祭礼であるベルテインの準備描写で独特の雰囲気を出しています。殺人事件が起きるミステリーなので(殺人方法がユニークです)、終始祝祭的というわけにはいきませんけど。それにしてもシリーズ第1作の「殺人を一パイント」(1980年)と比べるとジェネットは随分変わりましたね。幸福感に溢れているだけでなく、積極的に会話するようになりマドックを助けて謎解きへの貢献度も上がっています。

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