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ミステリの祭典

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ヴァイキング、ヴァイキング
シャンディ教授

作家 シャーロット・マクラウド
出版日1989年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2025/06/08 13:48登録)
ピーター・シャンディ教授シリーズ第3作の原題は邦題とは全く違い "Wrack and Rune"。 Runeとは、北欧古代のルーン文字、神秘的記号の意味ですが、"go to wrack and ruin"(破滅する)に掛けています。
このルーン文字は、知り合いの農場から近い林の中にある石碑に刻まれていたもので、それがヴァイキングに関係する歴史的な遺産かどうかということも、謎の一つになっています。まあ、この点に関しては、予想していた通りでした。
水と反応して急激に高温になる生石灰で、農場の作男が顔が焼け爛れて死ぬ事件に始まり、事件は次々に起こります。それがファラオの呪いみたいなヴァイキングの呪いだと煽り立てる者がいたりして、てんやわんやの事態になっていくのを、シャンディ教授は解決しようと奮闘します。真相はたいして意外ではないものの、伏線はきれいにまとめていて、謎解きとしては小味ながらよくできていました。

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