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ミステリの祭典

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盗まれた御殿
セーラ・ケリング

作家 シャーロット・マクラウド
出版日1990年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2023/10/27 21:22登録)
シャンディ教授シリーズ第1作発表の翌年に開始されたセーラ・ケリングのシリーズですが、この第3作はシャンディ教授の第3作より早く1981年に発表されています。
タイトルの「御殿」とは、ケリング家と張り合っていたマダム・ウィルキンズが建てた御殿で、彼女の死後市に美術館として遺贈されたものです。イタリアを中心として様々な名画が飾られていたはずが…というのが、殺人事件の裏にあり(かなり早い段階で、そのことは示されます)、その結果として警備員の一人が転落死する、それが殺人らしいということになってきます。
パズラー的な意外性では、これまでの両シリーズ4作に比べると、はっきり落ちています。かといって、いかにもコージーらしくなったとまでは思えず、そこがちょっと中途半端な気もします。
「ティティアン」は、もっと一般的な「ティッツィアーノ」と訳してもらいたかったですね。

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