home

ミステリの祭典

login
まだ、名もない悪夢。

作家 山田正紀
出版日1989年08月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 虫暮部
(2023/09/07 13:12登録)
 “TVの深夜ドラマのシノプシス” なる設定はどの程度意味があるのだろうか。敢えてその趣向に乗っかるなら、映像化に向いていそうなのはせいぜい半分程度。モノローグが多過ぎると思う。御色気サーヴィス回もアリ?
 その設定は単なる体裁だから! と言う作者の開き直りが、完全にSFの「冷凍睡眠の悪夢」や不条理なオチの「訪問販売」の収録を許したのではなかろうか。でも無理のあるものほど、映像を脳内でイメージするのが面白かったりもする。
 中途半端な設定は気にせず、単なる奇妙な味の作品集として読んでも良し。

1レコード表示中です 書評