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ミステリの祭典

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死の轆轤

作家 長井彬
出版日1984年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2024/02/17 15:42登録)
(ネタバレなしです) 「瀬戸の陶芸殺人事件」というサブタイトルを持つ1984年発表の本格派推理小説です。轆轤が重要な役割を果たすわけではないのでサブタイトルの方が内容に合っているように思います。密室内での毒死に加えて容疑者たちは揃って犯行時刻にアリバイがあるという難事件が起こります。犯人当てとしては物足りなさを感じるかもしれませんが代わりにトリックの謎解きが充実しています。特に毒殺トリックはなかなかユニークです。添え物的に思えるエピソードやアイテムが後になって伏線として活きてくるところが大変巧妙です。犯人が最後まで隠そうとした、動機に絡む秘密もインパクトがあります。

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