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ミステリの祭典

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ウェッジフィールド館の殺人
ジェーン・ヴンダリー・トラベルミステリ

作家 エリカ・ルース・ノイバウアー
出版日2023年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2023/09/05 17:17登録)
(ネタバレなしです) 2021年発表のジェーン・ヴンダリーシリーズ第2作の本格派推理小説で、1926年の英国が作品舞台です。第34章で図書室にドロシー・L・セイヤーズの本があることが記述されていますが、この年だとまだ2作目の「雲なす証言」(1926年)が出版されたばかりですね。アガサ・クリスティーの「アクロイド殺害事件」(1926年)は置いてないのかな?前作と同じくレドヴァースとコンビを組んでのアマチュア探偵活動が楽しめます。警察にも顔が利くレドヴァースとは対照的に、警察から捜査に顔を突っ込まないようとの扱いを受けて不満たらたらのジェーンの描写も面白いです。謎解きは推理で伏線を回収というよりは捜査で証言や証拠を集めての解決で、アガサ・クリスティー風の読みやすさで書かれたF・W・クロフツといった感じです。映像映えしそうな追跡劇が印象的です。

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