| 死の10パーセント: フレドリック・ブラウン短編傑作選 エド・ハンター&アンクル・アムもの ほか |
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| 作家 | フレドリック・ブラウン |
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| 出版日 | 2023年09月 |
| 平均点 | 5.00点 |
| 書評数 | 1人 |
| No.1 | 5点 | E-BANKER | |
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(2026/01/20 14:03登録) 「短編の名手といえば?」という質問に対して、必ず名前が挙がるであろう作者。 そんな作者の短編をいろいろと集めてくれた作品集。ありがとう創元さん・・・ 1984年の刊行。 ①「5セントのお月さま」=掌編。でも、作者の作風をよく表しているような、「小気味いい」一編。 ③「女が男を殺すとき」=意味深なタイトル。コレと④は「ハンター&ハンター探偵事務所」に持ち込まれた事件を巡る探偵譚。ハードボイルド風だけど、最後に軽く捻ってくる。まさに「小粋なミステリ」。 ④「消えた役者」=それこそプロット自体は「よくある手」。だって「役者」なんだから・・・ ⑥「球形の食屍鬼」=まさかあんな動物がミステリに登場するなんて! 「モルグ街」もビックリ(かも)。 ⑧「死の警告」=これは大昔の電話トリックを使った正当なミステリ。ただ、かなり危ういトリックとしか思えんが・・・ ⑨「愛しのラム」=このラストはさすがに察しやすかった。主人公が「売れない画家」というのも「いかにも」。 ⑩「殺しのプレミアショー」=なんか分かりにくいんだけど、プロット自体はいたってシンプル。 ⑪「殺意のジャズソング」=長めの短編。ただ、ちょっと中盤が平板でダレてしまう。ラストも引っ張った割には「それかよ!」っていう感じ。 ⑫「死の10パーセント」=なんでも10%の取り分を要求する男。主人公は男の力を借り、ハリウッドで成功するのだが、あらゆる場面で10%を要求されて、ついに・・・ ⑬「最終列車」=確かに「最後の一撃」が魅力なのだが・・・。うーん。 以上13編。(一部省略) なるほど。久しぶりに作者の作品を読んだけど、さすがに達者だ。なんていうか、短編の機微がよく分かっていらっしゃる。 ただ、良くも悪くも「アメリカンジョーク」ならぬ「アメリカン・ミステリ」という感覚で、どうもノリきれない短編も多かった。 そういう意味では「玉石混交」。でも、それって結構「上から目線」だな。 短編の名手には失礼かもしれない。 (個人的には③④の「ハンター&ハンター」ものが良かった。) |
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