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ミステリの祭典

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未来の記憶

作家 エーリッヒ・フォン・デニケン
出版日1974年10月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2023/08/15 22:53登録)
18世紀に描かれた正確な南極の地図、ピラミッド、南米のケツアコル伝説等の謎に対し、太古の神々=宇宙人という大胆な仮説で挑み、G・ハンコックなど数々の追従者を生んだ伝説の書。74年刊角川文庫の単行本化。
『BOOK』データベースより。

これは小説ではありません。敢えて言えば学術書や小論文に近い内容となっており、よくあるトンデモ本とは全く違います。
ピラミッドと円周率の関係やピラミッドの高さによる太陽と地球との距離の数式(こじつけっぽいが)、何故あのような巨大で精密なな建造物が太古の昔に造る事が出来たのか。各地に残る宇宙飛行士の壁画。イースター島のモアイ像の謎。ナスカ平原の巨大直線は何を意味するのか。等々、多岐に亘る世界中の不思議な痕跡を写真を記載した上で、著者は明確に地球外生命体の存在を示すことなく暗喩しているのです。

正直本書は高尚過ぎて私などには半分ほども理解の及ばない代物であり、もっと知性のある、例えば博士や教授などの肩書を持つ人が読むべきなのかも知れません。逆に、そうした人達の協力がなければこの本は書かれなかったに違いない訳で、その意味でも評価に値する書物だと言えましょう。
最後に訳者の仕事は素晴らしいものがあったと思います。知らずに読んだら翻訳物だとは判らなかったはずです。                                                   

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