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ミステリの祭典

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黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続
三島屋変調百物語

作家 宮部みゆき
出版日2019年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 ALFA
(2023/08/06 15:10登録)
聞き手がおちかから三島屋の次男富次郎にバトンタッチ。

お気に入りは第三話「同行二人」。ひねりのないストレートな人情ホラーだがロジックが通っている上に、語り手にも怪異にも妙に共感できる。
表題作は「そして誰もいなくなり」そうな閉ざされた屋敷もの。とても面白い趣向だが、いかんせん長すぎる。330ページでほとんど長編。この半分でいい。

まだ聞き手としては頼りない富次郎だが、周辺エピソードも盛りだくさんでシリーズ物の楽しさが味わえる。

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