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ミステリの祭典

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天災は忘れる前にやってくる

作家 鳥飼否宇
出版日2019年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 SU
(2023/07/29 19:46登録)
作中の日本は、改元の翌年に千人の死者を出した大地震が起きたのをはじめ、大規模な天災が日常茶飯レベルで発生している。
主人公は、大手マスコミが相手にしないようなネタを面白おかしく拡散する、自称ネットジャーナリスト・郷田俊男と、その下で働く三田村智己。彼らの行くところ、必ず地震・噴火・豪雪などの災害が発生し、同時に殺人事件も起きる。
各編とも解決に至る過程は急転直下の印象だが、そのぶん下司な言動の郷田が一瞬で名探偵に変貌し、整然たる推理を発揮するというギャップが楽しめる。

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