home

ミステリの祭典

login
天使の牙から

作家 ジョナサン・キャロル
出版日1995年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 YMY
(2023/07/23 22:52登録)
末期癌患者の元テレビスター・ワイアットは、ある日親友のソフィーから、行方不明の兄を探すため一緒にウィーンへ行ってほしいと頼まれた。そこでは人気絶頂で引退した映画女優のアーレンが、ひっそりと暮らしていた。
「空に浮かぶ子供」の続編ともいえる「死」という永遠の謎を巡る美しくも残酷な物語。意外な展開で畳みかけてくる緊迫した終盤、あまりの悲惨さに目をそむけたくなるその時、見事にひっくり返る。「生きること」を正面から見つめた作品。

1レコード表示中です 書評