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ミステリの祭典

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アディ・ラルーの誰も知らない人生

作家 V・E・シュワブ
出版日2022年02月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 まだ中学生(仮)
(2023/07/19 22:11登録)
一七一四年のある日、二十三歳の女性アディ・ラルーは強制的に結婚されそうになり、神々に自由と時間が欲しいと祈ったばかりに、無限の生と誰にも記憶されない呪いを与えられてしまう。家に帰っても両親すら彼女のことを覚えておらず、金を稼ぐことも難しいので、最初は売春でしのぐなど苦難の連続。だが、彼女は屈服せずに生活の基盤をととのえ、身近な芸術家たちと話をし、時にモデルになることで、キャンバスに、音楽に、物語に、自分自身の生きた証を織り込んでいく。
そうして三百年の月日が経った二〇一四年の古書店で、彼女は何日経っても自分のことを忘れない、奇跡の男性と出会う。なぜそんな男性が現れ、彼だけが記憶できるのか、と様々な疑問が湧いてくるが、読み進めるたびに答えが与えられていく。一度読み始めたら止められない推進力を持った、忘れられない物語だ。

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