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ミステリの祭典

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怪奇幻想ミステリ150選 ロジカル・ナイトメア
千街晶之

作家 事典・ガイド
出版日2002年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2023/07/19 22:36登録)
「週刊文春」「ジャーロ」「ダ・ヴィンチ」「このミステリーがすごい!」等でおなじみ気鋭の評論家がこだわりぬいて厳選。ビデオ化など映像情報も充実した“読むだけじゃない”ニュータイプ・ガイド。
『BOOK』データベースより。

まずこのガイドブックで語られる怪奇幻想とは、2002年時点でのホラー、オカルト、幻想などの要素を内包したミステリの事で、その中には国内の所謂変格と呼ばれる作品も含まれます。著者がその最たるものとして何度か例に挙げているのが、カーの『火刑法廷』の様に合理的解決を終えても、尚オカルト的な謎めいたラストが残される、みたいな作品です。

構成は年代別にまず国内のミステリを挙げています。そして笠井潔と山田正紀の対談が挿まれて、海外のミステリを紹介しています。最後に評論として、選に漏れた数々の作品や作家について触れています。海外の作家については初見の人ばかりでよくこれだけ調べ上げたものだと感心しました。又国内作家についてはほぼ全て網羅されていると言っても過言ではないと思います。聞いたこともない作家も少しばかり目に付きますが、ほとんどが知った名前であったのには、自分も少しはやるじゃんと思わずにはいられませんでした。内心ほっとしたのは言うまでもありません。
150篇の内、未読作品が当然多かったのですが、そのうち幾つかは読んでみたいと思わせるもので、取り敢えずメモして今後の参考にさせてもらうつもりです。

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