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ミステリの祭典

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無縁旅人
大河内茂雄と強行犯七係

作家 香納諒一
出版日2014年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 ◇・・
(2023/07/19 20:36登録)
西武新宿線下落合駅のほど近いマンションの一室で、十六歳の少女の変死体が発見されるが、彼女はその部屋の住人ではなかった。やがてインターネットのコミュニティ・サイトを通じた男女関係や援助交際、ネットカフェ難民の実態等が明らかになる。デカ長の大河内茂雄をはじめ、捜査にあたる強行犯七係の面々も当初はまごつくが、被害者の義母の遺産を巡るトラブルや被害者と元カレの因縁を手繰っていくうちに、犯罪絡みの背景が浮かび上がってくる。
前作は猟奇殺人の捜査を軸に警察組織の闇まで捉える作品だったが、今回は捻り技を利かせた端正な仕上がり。現代の社会問題をえぐり出す辛口タッチ、悪事を赦さぬ大河内の硬派ぶり等、どれを取っても捜一ものの正統を往く。

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