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ミステリの祭典

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謀殺の翼747

作家 山田正紀
出版日1989年06月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 虫暮部
(2023/06/30 14:58登録)
 一体何が起きているのか、読者に目隠ししたまま引っ張る手腕。回想場面を挿入するバランスの良さ。エピソードでキャラクターを描く上手さ。
 出来が良いだけでなく吸引力が強い物語で、気持はゲリラ達に同調して人生の捨て方に共感してしまう。真相には仰天しつつ感嘆。

 アラを探すなら、或る意味で事態を混乱させた原因なのに玲子の存在感が薄いこと。あと第三章の終わり、将校が計画に噛むにしても、脅迫のネタがしょぼい。

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