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ミステリの祭典

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誰もが怖れた男
デイヴィッド・ブランドステッター

作家 ジョゼフ・ハンセン
出版日1985年06月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点
(2023/06/22 21:36登録)
デイヴ・ブランドステッター・シリーズの第4作。この後の作品は読んでいませんが、本作は同性愛テーマの集大成的なプロットだと思いました。殺されるのはタイトルどおりの警察署長で、ホモセクシャルな連中が「精神的に異常なだけじゃない。細菌をまき散らす」と公言するベン・オートンです。容疑者としてすぐ逮捕されたのが同じニュースの中でオートンについて「おごった豚め! 殺してやる」と言ったゲイ運動家ケアリー。
訳者あとがきによれば、1975年に公務員人事委員会が同性愛者の雇用を認めたといった事実を基にしているということで、実際、同性愛者に対する差別を撤廃する法律のことも作中に出てきます。
ただ、事件に対する様々な可能性をデイヴが探っていくところはおもしろかったのですが、最後のまとめ段階になってからが、偶然を多用しすぎ、また真犯人設定も印象に残らず、がっかりでした。

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