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ミステリの祭典

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う○こ文学
頭木弘樹編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日2023年02月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2023/06/15 22:54登録)
人間は、食べて、出します。しかし、食事と違い排泄は人に見られた場合ずっとトラウマになることもあります。漏らす悲しみを知る人のための17編。

「万人に共通する悲劇は排泄作用を行うことである」芥川龍之介
生きるかなしみとしての排泄を、漏らしたときのせつなさを、見事に描ききった文学作品を集めたアンソロジー!
Amazon内容紹介より。

タイトルの通り、飽くまで文学なのでグロくはありません。それどころか下品ですらありません、内容に比べて上品だと言っても良いでしょう。逆にそこが私にとってはやや物足りなかったりしますが。取り上げられている作家は本サイトでも登録されている山田風太郎や筒井康隆、他に谷崎潤一郎、阿川弘之、吉行淳之介、佐藤春夫、山田ルイ53世ら。

最初の尾辻克彦と山田風太郎は両者とも私小説で、シチュエーションなどよく似通っています。どちらも道中で我慢の限界を超えて遂に・・・そして切ない後始末をという物語。
個人的に印象深いのは、全然面白いと思ったこともないお笑いコンビ髭男爵の片割れ山田ルイ53世のエッセイというか、体験談。結構笑えて意外なセンスの持ち主だと気づきました。彼はこの事件以来暫くしてから六年間もひきこもりになったそうです。そして筒井康隆、発端は女性のお漏らしでありながら、その後ぐんぐんストーリーの広がりを見せ、地味にパニック小説に仕上がっていくのがらしいと思いました。

最後に書いておきたいのは、タイトルの事です。本サイトでは禁止ワードが存在し、それに引っ掛かるとペナルティが課されます。私はまだ出禁にはなりたくありませんので、あえて伏字を使っています。これをお読みの方はそこの処ご了承願います。それと親切心を起こしてタイトルを変更したりしないようご注意下さい。

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