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ミステリの祭典

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空想の海

作家 深緑野分
出版日2023年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 まさむね
(2023/08/19 23:37登録)
 デビュー10周年記念作品集ということで、児童文学や幻想ホラーも含め、バラエティ豊かな短編が収録されています。
 前半は非ミステリが続くこともあって、「ちょっと求めていたのと違う…」といった感想。きっと良作なのだろうと認識しつつも、私の感性が追いついていけなかった感じ。
 とは言え、最も印象に残った短編も非ミステリである最終話「緑の子どもたち」。児童文学という位置づけなのだろうと思いますが、結構沁みたなぁ。「本泥棒を呪う者は」も良かったのだけれど、これは多分、別長編「この本を盗む者は」を読んでいれば、もっと楽しめたのかな。「御倉館に収蔵された12のマイクロノベル」も同様(なのだと思う)。

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