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ミステリの祭典

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奇妙におかしい話 わくわく編
阿刀田高選

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日2004年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2023/06/06 22:39登録)
増え続けるウサギに手を焼く小学校。校長先生の雌雄別居の提案に始まり、次々に対策をくり出すが、なかなかうまくいかない。最後の策は成功したかに見えたのだが…(最優秀作)。大好評をいただいた『奇妙におかしい話』の第2弾。笑いを誘う話、不思議な話など、前回を上回る一般募集作のなかから、作家・阿刀田高が厳選した“わくわく”の31編を収録する。
『BOOK』データベースより。

老若男女(20代は少ないが)の募集作から選ばれた、体験談なのか創作なのか一読では判別不可能な、ちょっと風変わりなショートショート集。31編もあると流石に文章力の差がありありと伺えます。読み出してすぐに物語に没入していけるものから、なかなか集中できず印象に残らないもの、抑揚がなくオチもないものなど様々。

最優秀作は確かに読ませはしますが、その称号に相応しいかと言われると疑問に思わざるを得ません。他にもっと上位に来そうな作品があった気がします。
まずまず良かったのは内容は省略して、『二人のラブレター』『エネルギー不滅の法則』『クロのいた季節』『スーパーに並ぶということ』『夏の日の猫又』『息子がそちらでお世話になっています』。動物が出て来るとどうしても評価が甘くなるのは人情として仕方ないでしょう。

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