| そばかすのフィギュア |
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| 作家 | 菅浩江 |
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| 出版日 | 2007年09月 |
| 平均点 | 6.00点 |
| 書評数 | 1人 |
| No.1 | 6点 | ことは | |
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(2023/06/04 01:56登録) 初期作品ということで、どれも書き込みは深くない。1シチュエーション/1アイディア・ストーリーといった趣き。シチュエーションにきっちりはまる、シンプルなプロットで各編書き上げられている。 シンプルなため、「もっと書き込みが深くて、もっと登場人物に思い入れができれば、もっと面白いのに」と感じた。それでも楽しめるのは、シチュエーションが良いからだろう。シチュエーションのセンスの良さは、後に「博物館惑星」に結実するのだなぁと思う。 また、濃淡はあるけれど、どれも結びの部分に反転を準備しているから、ミステリ的な読み心地がある。連城三紀彦の普通小説よりの作品に近しい感触かな。ミステリ読みも楽しめる、かも。 |
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