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ミステリの祭典

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災いの天使

作家 パスカル・フォントノー
出版日1996年07月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 ʖˋ ၊၂ ਡ
(2023/06/02 15:30登録)
ヒロインの美少女とその仲間たちの無軌道な犯罪行為は、生臭さがなく奇妙に明るい。登場人物のすべてがそれぞれに異常な暗部を抱え、それが互いに重なり合い増幅し、亀裂を生じ破滅へと進んでいくのが、軽快なタッチで語られる。
しかし、ムード一辺倒で終わるし、小粒で小手先の技巧に走るフランス・ミステリの弱点も否めない。このあたりが、好き嫌いの分かれるところだろう。

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