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ミステリの祭典

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神様のパズル

作家 機本伸司
出版日2002年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 糸色女少
(2023/05/10 22:36登録)
物語は、天才少女が劣等生に説明する形で、宇宙論や量子論についての議論が繰り返されていく。議論の果てに辿り着くのは、人間の生きる意味という哲学的で普遍的な問題。しかし、この作品は決して難解な小説ではない。本書は一方ではまた、ヤングアダルト風の生き生きとしたキャラクターの魅力で一気に読めるエンターテインメントでもあるのだ。
「宇宙の作り方」という壮大なテーマを真正面から、しかもポップな学園SFとして描いた異色の本格ハードSFなのである。

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