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ミステリの祭典

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楽園の殺人

作家 越尾圭
出版日2021年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2026/02/01 16:25登録)
2019年に『クサリヘビ殺人事件―蛇のしっぽがつかめない』でデビューした作家が2021年に発表した作品です。少なくとも当時は長たらしいタイトルのものが多かったようですが、その中で本作は例外です。
内容的には、外界との連絡ができない孤島での連続殺人という、まさにクローズド・サークルのフーダニットになっています。その島も本土からはるかに離れた小笠原諸島の東硫黄島(「本物語の架空の島です」と注釈されています)で、「楽園」とはその自然のままの島のことです。島に外来種生物を持ち込まず生態系を守ろうという東京科学博物館の調査団メンバーと、その島への無人島ツアーを企画するリゾート会社の社員たちが訪れ、殺人の幕が切って落とされるわけですが。
構成は悪くないのですが、犯人の動機について、どうも説得力が弱く、また最も疑問に思ったところが「案の定」の一言で済まされるなど、不満な所も散見されました。

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