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ミステリの祭典

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同窓会にて死す
チャールトン警部

作家 クリフォード・ウィッティング
出版日2006年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 nukkam
(2014/08/13 12:00登録)
(ネタバレなしです) 1950年に発表したチャールトン警部シリーズ第9作の本格派推理小説です。事件発生が物語の後半というプロットで、こういう構成だといかに前半を退屈させないかに作者の手腕が問われるところですが、本書は高い水準で課題をクリアしていると思います。当然ながら捜査は限られたページ数で描かれるのですが、その中で部外者扱いのチャールトン、地元警察、ロンドン警視庁の三者がそれぞれの面子にこだわっているところを挿入したりとなかなか芸の細かいことをやっています。結末のつけ方にはツッコミを入れたい読者もいるでしょうけど、読み応え十分の作品でした。

No.1 5点 mini
(2008/11/03 11:44登録)
埋もれた黄金時代の英国本格作家の1人クリフォード・ウィッティングだが、その代表作と言われるのが「同窓会にて死す」である
論創社でなければ多分翻訳される事は無かったかも知れない、というか創元文庫あたりが手を出さなかったのは何となく分かる
いかにもな英国風正統本格ではあるが、伏線の張り方隠し方があまり上手くないという弱点があって、どこが手掛かりなのか慣れた読者だとバレバレなのだ
でも終盤には二段構えの解決が用意されており、それなりに評価されるべき作ではあるだろう

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