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ミステリの祭典

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悪魔の参謀

作家 マレー・スミス
出版日1994年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 SU
(2023/03/24 23:14登録)
ニューヨークのグランド・セントラル駅で若い娘の死体が発見され、市警殺人課エディ・ルーコウはその事件を担当することになった。一方、ダブリン刑事裁判所に勤めているユージーン・ピアソンは有能な判事として知られる人物だったが、IRA政策顧問という裏の顔も持っていた。また一方、イギリスSIS南米局長デーヴィッド・ジャーディンは、新しい工作員を探し出し、訓練したうえでコロンビアの麻薬カルテルの中に送り込むという任務を受け持たされる。
これらの世界中に散らばる三人の男たちは、やがて一つの事件に巻き込まれていくことになる。こういった作品にはありがちな構成ではあるが、作者はBBCのテレビ・ドラマシリーズのライターと知られる人物らしく、登場人物や舞台の描写はさすがに手慣れたものである。また周到な取材をしただけのことはあり、作品内に散りばめられた情報量も極めて多い。

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