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ミステリの祭典

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疑惑の入会者
アイリス・スパークス&グウェンドリン・ベインブリッジシリーズ

作家 アリソン・モントクレア
出版日2022年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2023/03/20 23:11登録)
(ネタバレなしです) 2021年発表のアイリス・スパークス&グウェンドリン(グウェン)・ベインブリッジシリーズ第3作です。過去の2作でもグウェンが家族の中で肩身の狭い思いをしていることが描かれていますが、本書では義父であるハロルドがアフリカから帰国したことでますます窮地に陥ります。前半はあまりミステリーらしくありませんがこの家族ドラマで退屈することはありません。そして中盤から巻き込まれ型サスペンスの展開になってますます目が離せなくなります。それでいながら創元推理文庫版の巻末解説で紹介されているように、論理的推理による謎解き場面もあります。もっとも最後が「証人の登場」による解決で締めくくられている上に誰が犯人でもよかったように感じられ、そこは本格派推理小説好きの私には物足りませんでしたが。

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