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ミステリの祭典

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幻象機械

作家 山田正紀
出版日1986年05月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 虫暮部
(2023/03/17 12:23登録)
 “日本人の正体” をスケールの大きなSFミステリの形で暴いている。全体を貫く薄暗い空気が、押入れに隠れた遠い日の記憶のようで心地良く怖い。思い切り曲解するなら、連城三紀彦『戻り川心中』をSFの鏡に映した反射像。虚実綯い交ぜ、だが引用されている不気味な歌は “実” だ、ってところが凄いね。真相も実だったらどうする?

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