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ミステリの祭典

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死への招待状
私立探偵・秋葉京介もの ほか

作家 西村京太郎
出版日1989年04月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 まさむね
(2023/10/22 21:19登録)
 6作が収録された短編集。いずれも私立探偵が登場しますが、同一の探偵が登場するのは2作(危険な男・危険なヌード)の秋葉京介のみ。
 作者は、人事院を辞めて作家を志す過程で、探偵事務所に勤務していた時期(1963年頃)がございました。収録された各短編の初出が1964年から1976年までらしいので、おそらくは、自身の勤務経験も踏まえて書かれたものと思われます。
 短編集全体として見ると、結末があまりにも予測しやすい短編や、単に筋書きを読まされただけでは…といった短編もあって、積極的な評価はしにくいかなぁ…というのが正直な印象。その中でも、個人的には、作者の探偵事務所経験が新鮮であったであろう、1964年初出の「罠」という短編が、作者の初期作品を辿るという意味で興味深かったかな。

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