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ミステリの祭典

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郵便配達は二度死ぬ

作家 山田正紀
出版日1995年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 虫暮部
(2023/03/09 12:12登録)
 “警察小説” とまでは行かずとも半分くらいは警察官の視点で描かれている、にもかかわらず雲を踏むようなふわふわした空気に包まれ、入り組んだ真相もリアリティ云々ではなくそんな空気込みで成立する様は、ミステリの型を借りて真夏の夜の夢を演じているよう。
 しかしこの公演、大成功とは言い難い。原因はスターの不在? 群像劇が裏目に出て、はぐらかされたような読後感。それはそれで一つの表現コンセプトだと言えなくもない(か?)。
 暗号はまぁ御愛嬌。読者の楽しめる暗号ってなかなか無いな~。

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