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ミステリの祭典

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運命しか信じない!

作家 蘇部健一
出版日2014年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2023/03/07 22:54登録)
六篇の短編連作で綴るドラマチックなラブストーリー。仙波莉子と京川俊は、絶対に出逢うはずのない二人だった。しかし、ある朝、太一の猫、タマがミルクをこぼしたことをきっかけに、いくつもの偶然が積み重なり、二人は恋に落ちる(「もしタマがミルクをこぼさなかったら…」)。風の強い日に、パンティが向かいのベランダに飛んでいったことが縁で、藍川奈都は入江敦広と出逢うことに(「パンティは風に乗って―」)。運命の恋を信じたくなる恋物語が満載。全ての短編を読み終えた瞬間に気がつく衝撃の結末。
『BOOK』データベースより。

もしあの時ああしていたらとか、こうしていなかったらこんな事にはならなかったかも、と云う割と誰にでも起こり得る現象が重なり合い、ハッピーな出来事に出会うある意味バタフライ効果的な男女の物語。偶然の連続の結果を運命と呼んで良いのなら、それは必然であるのかも知れません。

全体的に薄味で中身が希薄な気はしますが、まあたまにはそんな恋愛小説も悪くないでしょう。何かに付け「これは運命の出逢い」とか宣っているのが若干ウザかったりもしますが、それも恋に恋する乙女のあるあるだと思えば許容範囲ですかね。
最後にある仕掛けが施してあるのは秘密です。

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