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ミステリの祭典

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油絵は謎をささやく

作家 翔田寛
出版日2022年03月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 ぷちレコード
(2023/02/26 22:15登録)
日本文化史の准教授・小宮香織が教え子の実家にある絵の鑑定を依頼される。明治期を代表する洋画家・高橋由一が描いたとされる「隧道図」は、真筆の可能性があるものの地元の専門家から贋作と否定された。詳しく調べていくと、当時不可解な失踪事件などが起きたことがわかってくる。
本物か偽物かという視点だけでなく、油絵が封印している当時の時代背景を丹念にたどり、さらに新たに起きる殺人事件の謎を追っていく。現代と明治の二つのパートを並行させて捜査活動を描きつつ、謎の核心へと至り関係者一同の前で小宮山がすべてを解き明かす。
事件の真相はやや作りすぎのきらいがあるが、それでも明治史、美術史、真贋鑑定などの専門的な情報を巧みに盛り込んで読み応えがある。

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