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ミステリの祭典

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ナルシスの誘惑

作家 ダイアナ・ハモンド
出版日1994年02月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 SU
(2023/02/25 19:31登録)
才能と美貌に恵まれ多くの人を魅了しながら、不可解な死を遂げたセオ。一人のフィアンセとして、セオに興味を持っていたジェインだが、二人の間で彼女が話題になることはなかった。それに、幸せな結婚生活を送るうちジェインの好奇心は次第に薄らいでいきもした。結婚して三カ月目のある日までは。
複数の視点から描かれる複雑に入り組んだプロットと、それを包み込むような甘く妖しい雰囲気を楽しむことが出来るが、セオの死の謎よりもむしろ「演技者」が物語の中心になっているので、多少はぐらかされたような気分になるかもしれない。いくつもの欠点を抱えながらも魅力的な作品ではある。

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