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ミステリの祭典

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けむるランプ
ウィギンズじいさん

作家 E・S・ガードナー
出版日1963年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2023/02/22 07:35登録)
(ネタバレなしです) 1943年発表のウィギンズじいさんシリーズ第2作の本格派推理小説です。ハヤカワポケットブック版の裏表紙では最初からウィギンズが登場するかのように粗筋紹介されていますが、序盤は石油採掘権で大儲けを狙って隠密裏に動いている人物を中心にしたドラマが展開され、ウィギンズが登場するのは12章からです。地方検事のフランク・デュリエとその妻でウィギンズの孫娘のミルレッドとの3人でお芝居風に犯行再現する15章の場面がなかなか面白いです。しかし後半になってフランクとウィギンズの関係が思わぬ方向に流れていきユーモアは後退します。緊張感漂う中でウィギンズのしっかりした謎解き推理で事件は解決しますが、フランクとの関係が修復されたのか曖昧なままの幕切れはどことなく哀愁が漂います。結局このシリーズは2作で終了しました。

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