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ミステリの祭典

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ターミナル 末期症状

作家 ロビン・クック
出版日1994年08月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 びーじぇー
(2023/02/04 23:17登録)
フロリダのマイアミにあるフォーブズ癌センター。そこではある特殊な型のがんの治療を100%成功させているという。論文での正式な発表はなされていないものの、ハーバード大学の医学生ショーン・マーフィーの耳にもその噂は伝わっていた。
奇跡のがん治療に隠された秘密を追っているが、頻出する専門用語を読み飛ばしても十分楽しめるようになっているのでご安心を。日本人が主要な人物として登場するということもあり、作者がどのような日本人観を持っているかが興味深いが、ショーンを付け回すヒロシ・ウシハマはとりわけ愉快だ。彼の身のこなしは、誇張されているものの、全く的外れというわけでもないところが、なんとも身につまされるところである。他にも、やたらと無鉄砲なショーンの豪傑ぶりや、彼とジャネットの愉快なやり取りも楽しめる。

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