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ミステリの祭典

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妖琦庵夜話 魔女の鳥籠
妖琦庵シリーズ

作家 榎田ユウリ
出版日2015年04月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2023/01/28 22:48登録)
都内に佇む茶室、妖〓(き)庵。美貌の主・洗足伊織はヒトとは僅かに違うDNAを持つ妖人であり、ある特別な能力を持っている。一方、警視庁妖人対策本部(Y対)の刑事・脇坂は、不可思議な事件を耳にした。聞き慣れない妖人属性を自称するふたりの女性が、同日、同じマンションで自殺を図ったというのだ。その裏に潜んでいたのは、母と娘の複雑な愛情と憎しみであり…。本当に怖いのは、人か、妖か。人気作第4弾、文庫書き下ろし。
『BOOK』データベースより。

キャラクター小説としては非常に素晴らしい、最高の作品です。妖琦庵の主洗足伊織を含めた妖人三人、そしてY対の刑事二人は各々確りとした世界を構築しており、誰に感情移入するもアリで、それは個人の好みに寄ります。この作者は女性だと勝手に思っています(年齢性別不詳)が、逆に男を描くのが上手いようです。

一方ミステリとしては早々にトリックがばれてしまい、初心者の方でもミエミエでしょう。最後に一捻りしているものの、評価は下げざるを得ません。
キャラ小説として8点、ミステリとして2点、均して5点ってとこでしょうね。安定した面白さは変わりませんが、今回はやはりこれまでのシリーズ中最も低レベルだと思います。Amazonの評価は当てになりません。ほとんどがファン投票でしょうし。

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