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ミステリの祭典

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陰謀と死
ゼン警視シリーズ

作家 マイクル・ディブディン
出版日1994年03月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 SU
(2023/01/11 23:19登録)
イタリア内務省刑事警察の副警察本部長アウレーリオ・ゼンは、念願の地位のほかに美しい恋人も手に入れ、満たされた日々を送っていた。しかし、飛び降り自殺の調査を依頼された彼は、これが容易ならぬ事件であることに気づいて不安を抱いた。
イタリアの警察内のパラドキシカルな状況を描いたゼン・シリーズの三作目である。複雑な官僚機構の矛盾した状況に置かれ暗殺組織に殺される恐怖に怯えながらも、うまく立ち回って生き抜いていこうと切実に考えるゼンの滑稽味を帯びた姿を描き出している。

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