home

ミステリの祭典

login
優しすぎて、怖い

作家 ジョイ・フィールディング
出版日1994年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 YMY
(2023/01/11 23:12登録)
社会的地位があり、世間の信望も厚い夫に記憶を失った妻が、次第に抱き始める疑惑。ジェーンの一人称でストーリーは展開され、記憶を失っている不安が次第に募ってくる夫への不信感として成長し、自分すらも信じられない状況に陥る主人公の心理描写が秀逸である。
主人公の女性が記憶を失わなければならなかった理由は、病んだ現代社会を反映したテーマであり、そこに作者の深い問題意識が読み取れる作品である。

1レコード表示中です 書評