コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎 |
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作家 | 笛吹太郎 |
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出版日 | 2021年11月 |
平均点 | 7.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 7点 | まさむね | |
(2023/01/15 18:27登録) 荻窪のカフェ「アンブル」で月に一度開催される「コージーボーイズの集い」。それは、コージーミステリ好きな出版関係者が、お茶とケーキを囲んでゆるゆるとミステリ談義を行う催し。メンバーやゲストから謎が持ち込まれ、皆で推理合戦。メンバーの推理が行き詰まったところでカフェのマスターが…という展開の短編集。 「コージーミステリとは何か」と明確に説明できる知識は自分にはないものの、この作品がその範疇のど真ん中で、かつ良質であろうことは理解できます。ユーモアもあって極めて読みやすく、終盤にアッと言わせる手腕は素直に素晴らしい。重厚な本格作品や派手なエンタメ作品も好きなのだけれど、単品で唸らせるこういった作品集もやっぱりイイ。軽みの中の奥行きの妙。 マイベストは、昨夜自分が行った居酒屋(酔いすぎて覚えていない)を探す表題作か。アレルギーの謎も好きなタイプだけど、途中で気付いてしまう方もいらっしゃるかも。 |