孤独な鳥がうたうとき |
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作家 | トマス・H・クック |
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出版日 | 2004年11月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 5点 | レッドキング | |
(2023/01/09 21:46登録) 元末流クラブ歌手の女、女の夫、夫の父親で金貸し小物暴虐ボス、その手下、夫の会社の部下、ニヒルな一匹狼探偵、余命僅かな探偵の取次役、女の臨家の主婦、その母親、ジャズ酒場店主のピアニスト・・10枚のパズルの駒が、女の家出をきっかけに飛び交い始め、慌ただしく元絵・・絶望から諦念に至る元絵を描き換えて行く。メリーゴーランド方式どころか、十視点描写で、苦く滑稽なサスペンスが進行して、ミステリとしては「女の義父のこの異常執着は何?」に絞られ、結局は、それを焦点に、実に見事な拍手パチパチの「ハッピー」エンドに決着する。 ミステリとしては3点、小説としては7点、間とって、うーん、5点。 |