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ミステリの祭典

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デイヴィー 荒野の旅

作家 エドガー・パンクボーン
出版日2002年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 糸色女少
(2023/01/07 22:59登録)
文明の崩壊から三百年を経た北米大陸東部。そこには抑圧的な宗教の支配のもと小国家が覇を競い合う、中世欧州のような社会となっていた。小国モーハで国家所有の奴隷として育ったデイヴィーは十四歳の春に故郷の村を抜け出し、世界を巡る旅に出る。
デイヴィーの下品で猥雑な、しかし才気に満ちた文章やそこに突っ込みを入れるニッキーのキュートでウィットに富んだ文章など、語り口が大きな魅力。
形式を最大限に生かし、描かれるエピソードだけでなく描かれないエピソードにより物語の深みを増す構成が巧み。

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