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ミステリの祭典

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合わせ鏡の迷宮

作家 愛川晶・美唄清斗
出版日1996年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 虫暮部
(2023/01/12 12:06登録)
 表題作に当たる「合わせ鏡」。緊迫した展開の日記と比べて、渦中の(?)人物がにこやかに謎解きをする場面が非常に絵空事っぽい。その逆転が批評的だとは言える。他の2つはいずれも好短編。

 作品としては及第点ゆえ、合作だからと余計なバイアスをかけないほうが良いと思うのだが、セールス戦略上しかたないのだろうか。
 併録のエッセイは無駄。それより往復書簡の形式にして、相互批判がエスカレートして罵倒合戦になり “解散だ!” みたいなオチはどう? 作風を和歌で例えた巻末の解説はなかなか説得力がある。

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