home

ミステリの祭典

login
神の手
木部美智子シリーズ

作家 望月諒子
出版日2004年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 虫暮部
(2022/12/28 16:19登録)
 何が起きているのかの判らなさで引っ張って読ませる力量はなかなか。でも物語を上手く畳めず引き伸ばし過ぎ。登場人物の情を雰囲気モノでなく説明する書きっぷりも、後半はややきつくなってしまった。誘拐とのつながりは唐突だけど、寧ろそれ故に作品世界とは合っている。パズラーじゃなくて、主題は “業” だから。
 作中作がそこまで凄い文章には思えないが……まぁそこは “設定” と言うことで大目に見よう。

1レコード表示中です 書評