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ミステリの祭典

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炎の爪痕
ジミー・ペレスシリーズ

作家 アン・クリーヴス
出版日2022年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2023/03/04 10:17登録)
(ネタバレなしです) 「青雷の光る秋」(2010年)でシリーズ終了と思われたジミー・ペレスシリーズ、2018年発表のシリーズ第8作の本書が真のシリーズ最終作です(冒頭で作者が宣言しています)。第13章ではペレスのプライヴェート関連で衝撃の展開があるとはいえ、被害者が築き上げた(或いは壊した)人間関係を丹念に整理していく、このシリーズらしい地味なプロットの本格派推理小説です。第40章では嵐の前の静けさのようにのどかなピクニック場面が挿入されますが、そこから結末に向けてドラマティックな物語となります。推理に関してはペレスよりもウィローの方が印象に残りました。シリーズ終焉としては気がかりな点がないわけではありませんが、まずまずの締めくくりでしょう。

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