獣の遠吠えの謎 アルー予審判事シリーズ エニグマティカ叢書 |
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作家 | ノエル・ヴァンドリ |
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出版日 | 不明 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 6点 | nukkam | |
(2022/12/24 22:51登録) (ネタバレなしです) 1933年に新聞連載され1934年に単行本化されたアルー判事シリーズ第6作の本格派推理小説です。偶然アルー判事が逃亡中の殺人容疑者に出会って彼から体験談を聞くことになります。塀と堀で外部と遮断された古城を舞台にし、次々と事件(殺人ばかりではありませんが)が起きる展開なのですが語り口に癖があってサスペンスが今一つなのが惜しいです。でも失踪事件で使われたトリックにはびっくりだし、最後の謎解きで明かされる真相がジョン・ディクスン・カーの某作品を先取りしていたのにもびっくりです。「とても簡単なことなのだ」とアルー判事はあっさりと説明してますけど。 |