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ミステリの祭典

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冬の雅歌

作家 皆川博子
出版日2013年07月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 虫暮部
(2022/12/15 15:33登録)
 本作中の某の過去を深掘りしたような長編が後に書かれており、各々単独で読めば傑作なのだが、2冊並べると “中途半端にリメイクしたんだな” と言う印象に変わってしまう。作者はこっちで自分役を死なせていることになる。
 精神病院、アングラ劇団、学生運動、新興宗教(的な精神修養)。私好みの要素がバラバラのピースのようにちりばめられ……バラバラなまま幕切れ。このエンディングは、しかし割とストンと腑に落ちたな。 

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