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ミステリの祭典

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カルカッタの殺人
インド帝国警察・サム・ウィンダム&サレンダーノット・バネルジー

作家 アビール・ムカジー
出版日2019年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 YMY
(2022/12/14 23:11登録)
一九一九年の大英帝国植民地下のインド、カルカッタを舞台にした歴史ミステリ。元スコットランド・ヤードの警部を主人公に混沌の地カルカッタでの殺人事件を悪戦苦闘を描いている。
本作で扱われるのはガンジーが不服従運動を開始した時代であり、民族運動の高まりによる緊張感が読みどころ。主人公と現地の人々、同僚のインド人新米刑事や混血の美女アニーとの交流の中で改めて浮き彫りになる当時の人種問題は、ポピュリズムから不寛容な時代となりつつある現代にも通じるものだ。

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