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ミステリの祭典

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大人失格 子供に生まれてスミマセン
松尾スズキ

作家 評論・エッセイ
出版日1995年02月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2022/12/10 22:49登録)
「私は大人だ」今、この日本でいったい何人の大人が、そう胸をはって言い切ることができるだろう。大人らしさとかでなくて。しがらみから独立した「大人」という素朴な生き物になること。私がもくろむのはそれだ。話題の劇作家が、「子供失格」だった人から「大人と呼ばれたい」人々までに贈る爆笑エッセイ。
『BOOK』データベースより。

タイトルから来る印象とはややズレが生じています。もう少しシリアスな感じで大人になれない大人たちみたいなものを想像していましたが、もっと緩いエッセイでした。ちなみに私の精神年齢は15歳位です。
では早速気になるネタをチョイスして簡単に紹介していきましょう。

・爆笑問題は何故ダウンタウンを超えられないのか問題。これが意外に深い理由があったりなかったり。まず、太田光の名前をひかると読ませ、田中裕二の名前を祐二と間違えている時点でアウトだろう。
・男のハゲはモテ期を過ぎた者がなるものだという、竹内久美子説。
・著者が何故か分からないが早見優でも他のアイドルでもなく、松本伊代の写真集欲しさに万引きしてしまった事件。真相は氏が顔面に対して垂直に立っている耳が好きだというのをのちに自覚したという結末。例えばフジテレビのアナウンサー山﨑夕貴とか元乃木坂46の松村沙友里辺り。つまり髪の毛からぴょんと耳がはみ出したりしている女性の事。
以下は私の真意ではありませんので、そのつもりで読んで頂きたい。
・水前寺清子や佐良直美はブスだという著者の説。それなら大食いクイーンとして活躍中のアノ人や関西弁を喋りまくるモデルでタレントのアノ人はブス界のツートップとして君臨するだろうな。
・ミスユニバースの選考基準が判らない。同感である。

こういった洒脱な、しかし毒舌をかなり含んだ、そしてたまにスベるエッセイ。いささか女性蔑視の感もあったり、ハゲに対する厳しい姿勢に物議を醸す問題作だと思います。

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