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ミステリの祭典

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1/60秒『謎解き』の死角

作家 筑波耕一郎
出版日1988年03月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2022/12/13 21:55登録)
(ネタバレなしです) 1988年発表の本格派推理小説です。密室状態のマンションの部屋から飛び降り自殺した(と思われる)カメラマンは毒を飲んで(飲まされて?)おり、さらに死者を出したホテル火災の写真が部屋から消えていることがわかります。探偵役がカメラマンのかつての恋人の女性、警察、さらに別の女性と交代していく展開はこの時期の筑波作品によく見られるプロットです。警察の議論の中で殺し屋説までが飛び出し、ギャング映画まがいの事件ではないと一蹴されますが結局のところ殺し屋説と大差ない残念レベルの真相でした。密室トリックも中盤で提案されたシンプルなトリックの方が正解トリックよりも優れているように思いました。

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