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ミステリの祭典

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竹千代を盗め

作家 岩井三四二
出版日2006年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 ぷちレコード
(2022/12/08 22:21登録)
松平元康(後の徳川家康)の重臣・酒井雅楽頭に駿府で人質になっている元康の妻子を奪還することを依頼された甲賀忍者の伴与七郎の活躍を描いている。与七郎は忍者だが、危険な任務なのに雅楽頭に請負い代金を値切られたり、わがままな部下に振り回されたりするので、現代の中小企業の経営者と変わらない。弱小の傭兵集団だった忍者の実態をユーモラスに描いているが、小大名にとっては決して安くない代金を払ってまで妻子を奪還しようとした元康の動機が明かされる後半は、どんでん返しになっており、衝撃も大きい。

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