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ミステリの祭典

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歪んだ旋律
私立探偵ジェイコブ・アッシュ

作家 アーサー・ライアンズ
出版日1989年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2022/12/07 21:18登録)
ジェイコブ・アッシュのシリーズ第8作だそうで。ちなみに全部でおそらく11冊のうち邦訳があるのは他に第5、6、9の3作。原題の “Three with a Bullet” とは音楽業界の用語で、p.13に「〝ブリット〟というのは、歌がチャートを急上昇中なのを示す赤丸のことだ」と説明されています。チャート第3位ということです。
プロモーターからの依頼を受けたアッシュですが、パーティーで依頼内容を聞いた直後コカインがヘロインにすり替えられて病人が出る事件が起こり、調査を進めていくと、さらに殺人だか自殺だかわからないような事件が続きます。全体的には真犯人の正体など意外性がなくはないのですが、あまり効果的に感じられませんでした。むしろ、アッシュとつきあっている女優だとか、ぐちゃぐちゃなパンクのライブや、その女性ヴォーカルの意外な素顔など、事件に直接関係ないことが印象に残ります。

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